「ローカル路線バスの旅Z 第17弾 宮古→瀬波温泉」の検証を深掘りする#1

 テレビ東京不定期で放送されているローカル路線バスの旅Z。前進から数えると40本以上放送されている人気シリーズで最近ではタビリスの検証記事も注目して見ている番組です。今回は検証を読んだうえで気になるところがいくつかあったので自分なりに調べた部分をまとめてみました。検証の下地を作っていただいたタビリスさんに感謝します。

 

番組HP:ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z:テレビ東京

放送はコチラから(2021/10/30まで):【動画】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z 第17弾 岩手県宮古駅~新潟県瀬波温泉 - 土曜スペシャル 10月9日(土)|ネットもテレ東

反省会&検証動画(2021/10/30まで):【動画】ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第17弾 禁断の答え合わせ動画大反省会&ベストルートを大公開! - 土曜スペシャル |ネットもテレ東

タビリス検証:「ローカル路線バスの旅Z 第17弾 宮古→瀬波温泉」の正解ルートを考える。やさしいけれど、難しい | タビリス

 

 以降は本編とタビリス検証を読んだ人向けです。ネタバレあり、机上論なので悪しからず。

1. 10:42発の八幡平マウンテンホテル行には乗れたのか

 反省会動画、タビリス検証ともに標記のバスに乗ることが正解とありましたが、盛岡駅の乗り継ぎ時間は20分ばかりで聞き込みを行うと間に合ったかは微妙。加えて日詰行の時間を調べたのは11:00とOAで出ているので10:42発の八幡平マウンテンホテル行に乗るのは難しかったと思います。そのうえで考えられそうなルートは以下の5つでしょう。

 

①それでも八幡平ルートを選ぶ

②仙岩峠越えで田沢湖を目指す

③日詰から花巻・北上方面へ

ほっとゆだから横手方面へ

⑤大船渡から一関へ

 

 ③はOAのルート、④はタビリスで検証があったのでここでは割愛します。

 

1-1. それでも八幡平ルートを選んだ場合

▽1日目
盛岡駅前11:42→13:12松尾鉱山資料館→徒歩20km→八幡平頂上

▽2日目

八幡平頂上13:20→15:34田沢湖駅

となり推奨ルートから丸一日遅れになってしまいます。八幡平頂上へ向かうバスは松尾鉱山資料館12:15発が最終で、また八幡平頂上から田沢湖方面へ向かうバスは13:20発と15:05発です。また、20kmの徒歩の間に1,000m以上登るため日が暮れるまでに八幡平頂上にたどり着けない可能性もあります。よって、このルートはとても使えるレベルではないといえます。

 

1-2. 仙岩峠越えで田沢湖を目指した場合

 秋田新幹線、国道46号線沿いのこのルートは30km近い徒歩を嫌って回避しましたが、もしこのルートを使った場合はどうなるでしょうか。

▽1日目
盛岡駅前11:30→12:11雫石高校前→徒歩26.9km→田沢湖駅前17:30→18:09角館駅

▽2日目

角館駅前07:01→07:58六郷高校入口08:03→08:34横手バスターミナル

 26.9km、Up360mを5時間で歩ききれれば以上のような乗継となり、横手から本荘方面を目指した場合はタビリス推奨ルートに追いつきます。また、横手での待ち時間が2時間程度なので本荘方面により進みやすくなると思います。湯沢方面については後述します。

 

 また、田沢湖で一泊した場合は以下のようになります。

▽2日目

田沢湖駅前07:10→07:49角館駅前08:10→08:52大曲バスターミナル09:40→10:35横手バスターミナル

 この場合は、10:35発の本荘営業所行に乗るのはほぼ不可能でしょう。それでも本荘方面を目指した場合はこうなります。

▽2日目

横手バスターミナル14:50→16:46本荘営業所17:10→18:11象潟駅前19:00→19:21三崎公園前→徒歩6.4km→吹浦駅

となり、夜9時頃にはなるものの吹浦駅に2日目のうちに到着し、タビリス推奨ルートに追いつきます。

 

 横手から本荘に向かえればクリアはまずできそうですが、問題は湯沢方面に向かった場合。

▽2日目

横手バスターミナル09:30→10:14湯沢営業所前11:20→11:50横堀駅前→徒歩13.1km→及位駅16:25→17:10真室川駅17:20→17:41鮭川村役場前

▽3日目

鮭川村役場前7:11→7:34新庄駅

 上記は初日角館泊だった場合ですが、新庄入りが3日目となってしまいOAのルート以上に状況が良くなくなります。さらに、初日が田沢湖泊だった場合は、及位から先のバスが3日目となるためもっとクリアしにくくなるでしょう。よって、仙岩峠越えの場合は横手での判断が最大の山場となるでしょう。

 

1-3. 大船渡から一ノ関へ向かった場合

 これは「ローカル路線バスの旅Z 第3弾 宮城・松島~秋田・白神山地」の検証記事(「ローカル路線バスの旅Z 第3弾 宮城・松島~秋田・白神山地」の正解ルートを考える。 「奥羽山脈越え」の最適解は? | タビリス)で紹介されたルートですが、三陸方面へ大迂回するルートもありました。両路線とも岩手県交通という同じバス会社なので、盛岡の案内所でこのルートを探し出すこともできたかもしれません。

▽1日目
盛岡駅12:40→15:43大船渡駅前16:11→17:23気仙沼駅気仙沼駅前18:45→19:13千厩バスターミナル19:18→一関駅前20:07

となります。大船渡から一関までは直通路線もありますが、14:02に最終便が出ているため、JRのBRTなどを駆使した乗継となります。OAルートの一関到着は20:05とほぼ同じため、今回もこのルートを選ぶメリットは歩かなくてすむことのみでした。

 

 まだまだ調べたことはありますが、今回はここまで。#2へ続く。

#2はこちらから。